レイチェル・カーソン日本協会 関西フォーラム

レイチェル・カーソンと私

伊藤 容子

 「沈黙の春」(新潮文庫)を買ったのは、いつの頃だったのだろうか?
読み始めて少しのところで挫折した本の一冊だったと思う。
2002年大阪市の環境学習センターに視察に行った時、小さな桃色のリーフレットを見つけた。表紙は、レイチェル・カーソンの顔であった。
「20世紀に生きた偉大な人物」と称されるレイチェルに再び出会うことができた。しかも環境教育に携わっている時の貴重な出会いであった。
以来レイチェル・カーソン日本協会の上遠恵子さん、原強さんに様々な局面でお世話になった。そして、私は今レイチェル・カーソン日本協会東海フォーラム設立のため助走に入っている。
なごや環境大学という名古屋市の事業の中で 、2016年度から共育講座を企画運営している。2016年度は、「環境と私たち 〜レイチェル・カーソンの遺したものから」というテーマで「沈黙の春」「センス オブ ワンダー」などを教材にレイチェルの生涯や生き方を学び、併せて化学物質の現代的問題など学ぶ機会とした。2017年度は公害対策基本法施行50年という節目の年であることから「名古屋から見る日本の公害」というテーマで公害問題に正面から向き合い、過去の教訓から持続可能な社会の構築に向けて自律した市民を育成する内容としている。
21世紀になっても、女性が男性と対等に生きていける社会にはまだ程遠い。あの時代にあって「沈黙の春」によって地球環境に警鐘を鳴らし、世論や政治までも動かしたレイチェルの勇気ある行動を心から讃えたい。そして、今を生きる私たちもこの地球を次世代にきちんと引き継ぐために本当に必要なことは何かを熟慮し、見極め、行動していかなければならないと思っている。

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